スギヤマ ヒトシ
  杉山 斉
   所属   川崎医療短期大学  教育部 医療介護福祉学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 腎臓病総合レジストリー(J-RBR/J-KDR)2019年次報告と経過報告
会議名 第63回日本腎臓学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者杉山 斉, 清水 章, 佐藤 博
発表年月日 2020/08/21
開催地
(都市, 国名)
横浜, 日本
学会抄録 日本腎臓学会誌 62(4),239 2020
概要 日本腎生検レジストリーJ-RBR(Japan Renal Biopsy Registry)は、わが国に腎生検に関する全国調査システムが存在しないことを背景にして、腎病理診断標準化委員会において、UMIN-INDICEを利用して全国24施設が協力し2007年8月より登録が開始された。日本の腎生検登録を目標に(Nationwide)、インターネットを利用した(Web-based)、前向きの(Prospective)登録システムである。日本腎臓病総合レジストリーJ-KDR(Japan Kidney Disease Registry)は、J-RBRを包含して非腎生検症例も含めた登録システムであり、2009年1月より学会の評議員施設に呼びかけを行い開始された。2019年12月末現在、参加144施設、累積49,163例の登録がある。
J-RBR/J-KDRは、年次登録(横断研究、一次研究)を行うと同時に、経年的な連続調査による独立した各個研究(縦断研究、二次研究)を行うことが可能な前向きコホート研究システムである。年次報告の内容は、CENに公表、あるいは腎臓病総合レジストリーレポート一覧として腎臓学会ホームページで会員に公開されている。二次研究において予後調査が進行中であり、2011年より開始した公募研究では、通算25研究が採択され、学術総会あるいはASN等で発表されている。これまでに19研究論文がCENあるいは国際誌に掲載され、数報が投稿中の状況にある。
2018年1月開始の新登録フォームでは、臨床診断と最終診断(主病名)の登録項目に変更され、一次登録で病理詳細分類の登録が可能となった。また、研究計画が2028年末まで延長され、バーチャルスライドの登録が可能となっている。本発表では2019年に登録されたJ-RBR/J-KDR症例の臨床診断、疾患分類を中心に、2020年上半期の登録状況、累積登録数と新規登録数推移、腎臓病総合レジストリーに関するデータ管理および利用規定、二次研究と公募研究の状況、今後の課題等を含めて発表を行う。