スギヤマ ヒトシ
  杉山 斉
   所属   川崎医療短期大学  教育部 医療介護福祉学科
   職種   教授
言語種別 日本語
種別 部分執筆
表題 診断へのアプローチ 臓器病変 ①腎臓
書名 ANCA関連血管炎診療ガイドライン
ISBNコード 9784787825735
編者名 針谷正祥、成田一衛、須田隆文
版・巻・頁 1,1,112-114頁
総ページ数 222
出版社診断と治療社
出版地
(都市, 国名)
東京, 日本
著者・共著者 杉山 斉
発行年月 2023/05/15
概要 ANCA関連血管炎(AAV)の臓器病変のうち、最も頻度が高いのが腎病変であり、全症例の約70-80%の割合を占める。約60%が急速進行性糸球体腎炎(RPGN)の臨床症候を呈し、ほとんど全ての症例で尿潜血を認める。RPGNを呈するか否か、さらにRPGNの活動性や臨床重症度分類はAAVの腎機能予後に強く関連する。本稿ではAAVの腎病変、主としてRPGNに関してその臨床所見や重症度分類、治療効果の評価や判定について述べる。なお、わが国の顕微鏡的多発血管炎(MPA)では約90%、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)では約60%に腎病変を認める。好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)では腎病変の頻度は低いが、ANCA陽性例ではその頻度が高まることが報告されている。