ハヤシ アキコ   Akiko Hayahi
  林 明子
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 診療放射線技術学科
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 周波数特性改良型画像処理エンジンを用いた消化管検査の臨床評価
会議名 日本放射線技術学会第66回総会学術大会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎守屋和典, 松田英治, 林明子, 猪木将義, 柳元真一, 森一博, 長谷川直紀
発表年月日 2010/04/11
開催地
(都市, 国名)
横浜市
学会抄録 予稿集 315 2010
概要 [目的] 
近年、FPDを搭載した透視撮影台では撮影画像のみならず、透視画像についても種々の画像処理が行われている。これら画像処理は検査毎に最適化され、各検査に適応した画像処理が行われている。今回、本院にて使用している島津製作所製Sonialvision Safire17にて消化管対応の画像処理機能が改良されたため、この処理の臨床的有用性を評価した。
[方法]
本画像処理は島津製作所が提供するSUREエンジンの他、新型のグリッドモアレ処理を含む画像処理である。SUREエンジンでは低周波から高周波に渡る広範囲での周波数特性の改善を行い、新型グリッドモアレ処理では高周波側の周波数特性の改善を行っている。
今回臨床画像評価では上部消化管透視画像を用い、改良前後のパラメータを用いて画像処理を行い比較評価した。また評価ポイントの視認性の違いを考察するために、改良前後の画像処理による周波数特性の違いを比較した。
[結果]
臨床評価の結果、透視画像での胃小区、皺襞の視認性が向上した。
画像処理機能更新前後の周波数特性測定の結果、限界解像度は理論値にほぼ近い1.5~1.6LP/mmの解像度が得られた。また周波数特性では改良後0.3LP/cm以上の周波数領域で特性改善が見られ、1.0LP/mmで約20%の特性改善がみられた。胃小区、皺襞は微細な構造であるため、このような周波数特性の改善が視認性の改善に繋がったと考える。