ハセガワ ケンジロウ   Kenjiro Hasegawa
  長谷川 健二郎
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 作業療法学科
   職種   特任教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 クラリネット演奏による長母指伸筋腱皮下断裂の1例
掲載誌名 正式名:日本手外科学会雑誌
ISSNコード:21854092/21881820
掲載区分国内
出版社 (一社)日本手外科学会
巻・号・頁 38(6),845-848頁
著者・共著者 難波 孝徳, 長谷川 健二郎, 原 啓之, 新井 理恵
担当区分 2nd著者
発行年月 2022/04
概要 長母指伸筋(以下EPL)腱皮下断裂は関節リウマチや橈骨遠位端骨折の合併症として生じることが多い.本邦における楽器演奏による長母指伸筋腱皮下断裂の報告は有野らの報告した1例のみであった.著者らは部活動での楽器演奏によってEPL腱皮下断裂を引き起こした1例を経験したので報告する.症例は17歳(高校3年生),女子.高校入学時より部活動でのクラリネット演奏を始めた.2年9ヵ月後,演奏会で演奏中に右母指の疼痛,伸展障害を認めた.右EPL腱皮下断裂の診断にて手術施行.術中所見ではEPL腱は断裂を認め,固有示指伸筋(以下EIP)腱を用いて腱移行を行った.術後は日常生活に支障なく経過良好である.本症例はクラリネットを把持するために右母指伸展を長期間強制された事が原因でEPL腱皮下断裂を来したと考えられた.部活動レベルであっても腱断裂を引き起こす可能性もあり,楽器の持ち方にも注意を要すると示唆される症例であった.(著者抄録)
文献番号 W705290005<Pre 医中誌>