トオヤマ カオル   Kaoru Tohyama
  通山 薫
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 臨床検査学科
   職種   特任教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ブロー液の抗菌作用に関する基礎的検討
掲載誌名 正式名:岡山医学検査
ISSNコード:13491504
掲載区分国内
巻・号・頁 46(1),23-26頁
著者・共著者 石松昌己, 河口豊, 田村昌代, 濱野政弘, 村上悦子, 木原裕子, 黒川幸徳, 兵行義, 原田保, 山田作夫, 通山薫
担当区分 最終著者
発行年月 2009/02
概要 点耳薬ブロー液のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびメタロ-β-ラクタマーゼ(MBL)産生緑膿菌に対する抗菌効果を調べ、ポピドンヨード(PVP-I)、レボフロキサシン点眼薬(LVFX)、クロラムフェニコール・コリスチン点眼液(CP/CL)と比較した。ディスク拡散法を用いた薬剤感受性試験で、メチシリン感受性菌に対する発育阻止円径はブロー液平均13.7mm、PVP-I 13.9mm、LVFX 17.0mmであったが、MRSAは順に13.8mm、9.1mm、9.2mmであり、ブロー液は他の2薬剤に比較して有意に大きかった。また、MBL非産生Pseudomonas aeruginosa(PA)はブロー液平均22.0mm、PVP-I 11.8mm、LVFX 32.7mm、CP/CL 23.8mmであったが、MBL産生PAでは順に27.3mm、13.6mm、17.6mm、25.1mmであり、ブロー液はPVP-IおよびLVFXよりも有意に大きく、CP/CLとは有意差がなかった。ブロー液は薬剤感受性菌、耐性菌のいずれにも強い抗菌効果があることが明らかとなった。
文献番号 2009127664/医中誌ID