タナカ マサアキ   Tanaka Masaaki
  田中 昌昭
   所属   川崎医療福祉大学  医療福祉マネジメント学部 医療情報学科
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 動画レポートの制作は学生を能動的に学ばせるか
―セミ・アクティブ・ラーニングの試み―
掲載誌名 正式名:川崎医療福祉学会誌
ISSNコード:13415077
巻・号・頁 24(2),181-190頁
著者・共著者 田中昌昭
発行年月 2015/01
概要 大学のユニバーサル化に伴い,目的意識が希薄で学習意欲の乏しい学生が増えている.そのような学生に対しては,知識を伝授するだけの旧来型の講義では,たとえ教員が周到な準備をしたとしても大きな教育効果は期待できない.そこで,通常の一方向的な講義形式の授業に加えて動画レポートを制作するグループ・ワークを組み合わせるという意味での"セミ・アクティブ・ラーニング"を試みた.そして,学期の序盤,中盤,終盤の3回にわたって学生へのアンケート調査を行い,この試みによって学生が能動的に学習に取り組むようになったかどうかを評価した.その結果,77%の学生が講義を理解できたと回答し,88%の学生が講義に関心を抱き,89%の学生がさらなる学習意欲を示した.しかし,アンケートの結果をより詳しく見ると,講義の到達目標に貢献していたのはむしろ講義の方で,グループ・ワークはさほど影響を与えていなかった.その理由として,動画レポートの制作は確かに学生を能動的にしたが,技術的な作業にエネルギーを費やすあまり,深い学習へとつながるまで至らなかったからだと考えられる.今回のような取り組みを単なるイベントに終わらせることなく,講義とグループ・ワークの相乗効果を高めるには,①他の講義科目との授業連携,②客観的で厳密な学習成果の評価方法の確立,③学生の意識改革が必要である.