カワベ サトコ   Satoko Kawabe
  河邉 聡子
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 臨床栄養学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 キャピラリー電気泳動法による尿中ナトリウム,カリウム,カルシウム,およびマグネシウムイオンの同時測定
掲載誌名 正式名:川崎医療福祉学会誌
ISSNコード:13415077
巻・号・頁 16(2),271-279頁
著者・共著者 角田佳代,河邉聡子,松枝秀二,藤井俊子
担当区分 2nd著者
発行年月 2006/11
概要 "1) キャピラリー電気泳動法(HPCE)によりミネラル標準溶液(Na^+,K^+,Ca^<2+>,Mg^<2+>)を分析した結果,4つのミネラルは5.5分以内で分離移行した. 分析法バリデーション成績についてみると,併行精度(R.S.D.,%)および室内再現精度(R.S.D.,%)は,移行時間ではいずれのミネラルでも精度が高かった.ピーク面積ではNa^+以外のミネラルは精度が高かった. 検出限界濃度(mg/L)は,Na^+;0.07,K^+;0.16,Ca^<2+>;0.07,Mg^<2+>;0.03であった. 検量線は,尿中濃度測定に適する濃度範囲で良好な直線関係を示し,相関係数もきわめて高いことが認められた. 尿への添加回収率は,すべてのミネラルで高い回収率が認められた. HPCEによる尿中ミネラル濃度測定値と他の分析法による測定値は,Ca^<2+>以外は相関が高いことが認められた.以上のことから,尿中のNa^+,K^+,Ca^<2+>,Mg^<2+>は本HPCEにより同時測定が可能であることが認められた. 2) 本HPCEにより若年者群と高齢者群の24時間尿について尿中ミネラル(Na^+,K^+,Ca^<2+>,Mg^<2+>)濃度を測定した.24時間尿のミネラル排泄量では,Na^+,K^+は若年者群が高齢者群より有意に低値を示したことなどから,年代差および居住環境の差による食品摂取状況の変動と尿中ミネラル量との関連が示唆された."