フジワラ アツシ   Atsushi Fujiwara
  藤原 篤之
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 視能療法学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 Macular Integrity Assessmentを用いた正常網膜感度の検討
掲載誌名 正式名:日本眼科学会雑誌
ISSNコード:00290203
掲載区分国外
出版社 (公財)日本眼科学会
巻・号・頁 118(1),15-21頁
著者・共著者 藤原 篤之, 白神 千恵子, 真鍋 紗季, 泉端 佐枝子, 村田 晶子, 白神 史雄
発行年月 2014/01
概要 目的:Macular Integrity Assessment(MAIA)を用いて幅広い年齢層の正常網膜感度を検討するとともに,網膜感度に影響を及ぼす因子について検討を行うこと.対象と方法:矯正視力1.0以上を有する正常120名120眼で,平均年齢は43.1歳である.MAIAによる網膜感度測定は中心1点を含む10°以内の37点を刺激するstandard gridを用いた.結果:中心感度(CS)は20歳未満で28.9dB,20〜60歳で27.2dB,60歳以上で24.5dB,平均感度(AS)は20歳未満で29.6dB,その後は28.7dB,26.3dBとなり,AS,CSともに60歳以上が20歳未満よりも有意に低い値を示し(p=0.01),回帰分析の結果,10歳の加齢に伴い0.6dB低下した(p=0.01).感度低下への影響は高齢化と眼軸の延長が有意の関連を示した(p=0.01).視標呈示部位別の感度は,中心0°(26.4dB)でその周囲(1°:28.9dB,3°:28.7dB,5°:27.8dB)よりも有意に低い値を示した(p=0.01).結論:MAIAによる日本人正常眼の網膜感度は加齢に伴い低い値を示し,眼軸の延長に伴い感度が低下した.そして感度は中心0°よりもその周囲で高くなっていた.(著者抄録)
文献番号 2014141167