オノ シゲキ   Shigeki Ono
  小野 成紀
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳神経外科学2
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 脳動脈瘤治療における"Sheep technique"の有用性
会議名 第27回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者伊丹尚多, 杉生憲志, 徳永浩司, 大熊佑, 菱川朋人, 眞鍋博明, 小野成紀, 伊達勲
発表年月日 2011/11
開催地
(都市, 国名)
千葉
学会抄録 脳神経血管内治療 5(4),249 2011
概要 【はじめに】血管分岐が急峻で選択的なカテーテル挿入が困難な症例に対し,他のカテーテルを前もって目的血管に進めた上でバルーンカテーテルを追随させる,”Sheep technique”が有用であった経験を報告する,【症例1】70歳男性,未破裂右中大脳動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行.M2 superior trunkにXpedionでHyperformを誘導しようと試みるも,分岐角が急峻であり,選択挿入困難であった.そこで先端をdouble angleとしたCHIKAI-14の誘導でExcelsior SL-10をM2に挿入.M1-M2がstretchされた状態でXpedionとHyperformを挿入すると今度は容易に挿入でき,balloon remodeling technique(BRT)にて良好に塞栓し得た.
【症例2】71歳男性,くも膜下出血.左内頚動脈先端部に頭側・背側に二つの動脈瘤あり,コイル塞栓術を施
行した.頭側の瘤は左ACAに半ば騎乗しているような位置にあり,XpedionとHyperformを左ACAに誘導しようと試みるも,IC-A1の分岐角度が急峻で挿入困難そこで先端をdouble angleとしたCHIKAI-14を左ACAに通し,IC-A1がstretchした状態でXpedionとHyperformを誘導.今度は容易にHyperformをACAまで進めることができ,BRTにて塞栓した.
【結語】"Sheep technique"は分岐が急峻で選択挿入困難な血管に対するカテーテル挿入において非常に有用であった.