ウエムラ シロウ   Shiro Uemura
  上村 史朗
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 循環器内科学
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 抗リン脂質抗体症候群(APS)に合併した動静脈血栓症の1例
会議名 第115回日本内科学会中国地方会
学会区分 地方会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者増田 孝一,福原 健三,鎌田 康彦,御領 豊,古山 輝將,今井 孝一郎,山田 亮太郎,久米 輝善,根石 陽二,上村 史朗
発表年月日 2016/11/26
開催地
(都市, 国名)
岡山, 日本
概要 【症例】70歳代、男性【主訴】左頸部腫脹【現病歴】当院肝胆膵内科にて慢性膵炎の経過観察中であった。2016年8月に起床すると左頸部腫脹を自覚し、経過観察していたが、改善しないため当院を受診した。頸部超音波にて左内頸静脈から左鎖骨下静脈に血栓が疑われたので当科へ紹介された。胸腹部造影CTを施行し、左鎖骨下静脈、左内径静脈、両側下肢静脈に血栓を認め、胸部大動脈にも壁在血栓を認めた。下大静脈フィルター留置術を施行し、抗凝固療法を開始した。血液検査で抗カルジオリピン抗体陽性であり、抗リン脂質抗体症候群(APS)が疑われたため、抗血小板薬併用を開始した。Followの造影CT、頸部エコーにて血栓の退縮が認められ、外来にて経過観察となった。【考察】全身の動静脈に血栓を併発したAPSの症例を経験した。APS例において上肢の血栓症は極めて稀であり、貴重であると考え報告する。