ヤマウチ アキラ
  山内 明
   所属   川崎医科大学  医学部 基礎医学 生化学
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 高尿酸血症の免疫機能への影響:尿酸は敵か味方か?
会議名 第92回日本生化学会大会
主催者 日本生化学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者山内明、岡本秀一郎、宮野佳、板谷益美、川井千景、栗林太
発表年月日 2019/09/20
開催地
(都市, 国名)
横浜
概要 尿酸の生理的役割として抗酸化作用が注目されているが、尿酸の免疫担当細胞(好中球、マクロファージ、リンパ球)に対する直接的効果については不明な点が多い。活性酸素やフリーラジカルといった酸化作用の強い分子は動脈硬化や糖尿病の代謝疾患をはじめ種々の疾患に関連していることから、尿酸の炎症に対する効果が明瞭となれば種々の疾患の治療と予防に大いに役立つ。一方、我々はこれまで画像解析に基づいたリアルタイム細胞動態解析法(TAXIScan法)を用いて、免疫担当細胞の細胞動態を解析してきた。この方法は遊走する細胞数のみならず、速さや方向性、細胞形態といった多くの情報を同時に得られるメリットがある。本研究の目的は、尿酸がどの程度免疫担当細胞の機能を制御しているのかを種々の細胞動態パラメーターを用いて明らかにすることである。
ヒトTリンパ球細胞株Jurkat細胞を用いて尿酸との共培養の後にケモカインCXCL12に対する走化性を解析した。比較対照として膵癌細胞BxPC3細胞の走化性を解析した。
正常~高尿酸血症と同程度の尿酸濃度(5~10mg/dl)を培地に加えると、加えない場合よりもJurkat細胞の走化性が亢進した。一方、膵癌細胞BxPC3では走化性に影響がなかった。この結果は尿酸が免疫機能に何らかの影響を与えることを示唆していると考えている。現在、Jurkat細胞について尿酸共培養下での代謝の変化と細胞内シグナル伝達を解析中である。