ヤマウチ アキラ
  山内 明
   所属   川崎医科大学  医学部 基礎医学 生化学
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 膵がん転移を抑えるための基礎的検討:Gemcitabine vs Dasatinib
会議名 第37回日本分子生物学会年会
主催者 日本分子生物学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎山内 明、山村 真弘、山口佳之、栗林 太
発表年月日 2014/11/25
開催地
(都市, 国名)
横浜
概要 がん転移を抑制することはがん攻略法の一つとして注目されている。本研究では、膵がん転移を抑制するための新しい転移能評価法の構築し、既存の抗がん剤について膵がん細胞株走化性抑制効果をin vitroで評価した。ヒト膵がん細胞株にはBxPC3およびPANC1を、走化性アッセイには細胞動態解析装置TAXIScanを用いた。評価項目として、遊走する足場となるガラス板上のコーティング剤の種類(コラーゲンI、ファイブロネクチン、ラミニン、マトリゲル)、走化性惹起因子の種類(ウシ胎児血清、CXCL12、リゾフォスファチジン酸)、走化性抑制部物質2種とその濃度(Gemcitabine、Dasatinib)を検討した。その結果、膵がん細胞が移動する際にはコラーゲンIが必要であること、血清およびリゾフォスファチジン酸が膵がん細胞の走化性を惹起することが分かった。また、既存の抗腫瘍薬GemcitabineおよびDasatinibの走化性抑制効果の検討では、Dasatinibは100nM以上でBxPC3細胞の走化性を抑制した。一方、Gemcitabineは、1000nMで細胞を処理しても走化性を抑制しなかった。以上より、分子標的薬として知られるDasatinibでは転移抑制効果がある可能性が示唆された。この評価方法は、既存および新規の抗腫瘍薬の転移抑制効果の基礎検討として役に立つこと、また、今後膵がん患者由来の細胞での評価によってその有用性が証明できれば、予後判定方法としても応用できる可能性がある。