モリヤ タクヤ   Takuya Moriya
  森谷 卓也
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 病理学
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 甲状腺原発神経内分泌癌(小細胞癌)の1例
掲載誌名 正式名:内分泌外科
略  称:内分泌外科
ISSNコード:09149953
掲載区分国内
巻・号・頁 27(3),208-313頁
著者・共著者 太田裕介, 田中克浩, 斉藤亙, 下登志朗, 山本裕, 紅林淳一, 園尾博司, 鹿股直樹, 森谷卓也
担当区分 最終著者
発行年月 2010/09
概要 52歳男性。患者は左顎下部腫瘤と嗄声を自覚し近医を受診、左顎下部リンパ節腫大と甲状腺左葉下極の腫瘤が認められ、組織診にて小細胞癌と診断され、加療目的で著者らの施設へ紹介となった。入院時、甲状腺左葉下極に約3.5cm大、左顎下部に約3cm大の、弾性硬で境界不明瞭な可動性不良の腫瘤が触知されたが、画像所見では甲状腺・頸部リンパ節以外には異常は認められなかった。以上より、本症例は甲状腺原発の神経内分泌癌(小細胞癌)と考えられ、放射線化学療法(RT+VP-16)を開始したところ、RT 6回目頃より触診上で腫瘍の縮小が認められ、更にRT終了後にCBDCAの併用を行うことでPRが得られた。しかし、この化学療法継続中、甲状腺腫瘤が徐々に増大傾向を認め、PET/CTにて他臓器への異常集積がないことを確認後、手術が施行された。そして術後に補助療法としてCBDCA+VP-16を3サイクル施行した結果、治療開始から12ヵ月経過で局所再発および遠隔転移は認められず、目下も経過は良好である。
文献番号 2011027454