タナカ カツヒロ   Katsuhiro Tanaka
  田中 克浩
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 乳腺甲状腺外科学
   職種   特任教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 当科における甲状腺濾胞型乳頭癌の検討
掲載誌名 正式名:内分泌外科
略  称:内分泌外科
ISSNコード:09149953
掲載区分国内
巻・号・頁 27(2),103-106頁
著者・共著者 山本裕, 田中克浩, 斉藤亙, 太田裕介, 三宅晶子, 下登志朗, 藤井清香, 関真理, 惣田麻衣, 椎木滋雄, 中島一毅, 紅林淳一, 園尾博司
担当区分 2nd著者
発行年月 2010/06
概要 2000年から2007年に永久標本で甲状腺濾胞型乳頭癌(FVPTC) と診断された11症例を対象に、術前および術中診断を中心に検討した。年齢の中央値は57歳で、女性例が10例であった。腫瘤の触診所見は硬い5例、軟2例、非触知4例であった。術前頸部超音波(US)では疑いを含めて6例で悪性の診断が可能であった。穿刺細胞診は8例に施行され、鑑別困難が5例(濾胞腫瘍2例、atypical cell 3例)で、悪性は3例のみであった。術中迅速病理検査は3例で施行され、全て良悪性の鑑別は困難であった。USで術前に悪性と判定できなかった3例においても、腫瘤は全例3cm以上と比較的大きかった。尚、術前USで悪性所見が認められ、穿刺細胞診の結果に食い違いがある場合や、悪性と判定できない腫瘤であっても、3cm以上の比較的大きな腫瘤の場合はFVPTCも考慮するべきであると考えられた。
文献番号 2010331705