オカダ トシマサ   Toshimasa Okada
  岡田 敏正
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 臨床的に乳癌の転移との鑑別を要した、アニサキス症による肝腫瘤の1例
掲載誌名 正式名:診断病理
ISSNコード:13456431
掲載区分国内
出版社 (一社)日本病理学会
巻・号・頁 37(4),385-390頁
著者・共著者 佐貫 史明, 稲吉 貴絵, 西村 広健, 伊禮 功, 秋山 隆, 神吉 昭彦, 小池 良和, 岡田 敏正, 鹿股 直樹, 森谷 卓也
発行年月 2020/10
概要 肝に起こる幼虫移行症は壊死や好酸球浸潤を認めるが、虫体の形態学的証明に至る例は少ない。症例は乳癌の既往を有する40歳代の女性で、単発性肝腫瘤を指摘され、乳癌の肝転移を疑われ切除が行われた。病理学的には組織球や好酸球を伴う線維性被膜に囲まれた壊死性結節であった。中心部には小血管を認め、内腔には200μm程度の好酸性構造物が存在し、酵素抗体法によりアニサキスが証明された。肝アニサキス症はきわめて稀だが、本例は虫体が血管内に出現し塞栓様変化をきたした点が特異的で、発生機序の考察も含めて報告する。(著者抄録)
文献番号 2021034535