ハヤシ ヒロアキ
林 宏明 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 皮膚科学 職種 臨床講師 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 英語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | Dysregulation of autoimmunity caused by silica exposure and alteration of Fas-mediated apoptosis in T lymphocytes derived from silicosis patients. |
掲載誌名 | 正式名:International journal of immunopathology and pharmacology 略 称:Int J Immunopathol Pharmacol ISSNコード:03946320 |
巻・号・頁 | 24(1),pp.11S-16S |
著者・共著者 | Otsuki T, Hayashi H, Nishimura Y, Hyodoh F, Maeda M, Kumagai N, Miura Y, Kusaka M, Uragami K. |
発行年月 | 2011/01 |
概要 | 珪肺症の患者は、進行性肺線維症等の呼吸器障害のみならず自己免疫疾患を含めた免疫異常でも苦しむことが知られている。自己免疫疾患の発症には、自己反応性T細胞が関与しており、この細胞の働きを抑制しているのが制御性T細胞(regulatory T cell;Treg)である。この総説では、珪肺症患者の免疫異常へのTregの関与について議論している。我々は先ほど、末梢血のTreg分画(CD4+25+T cell 分画)の比率は珪肺症患者と健常人との間で差異はないが、その機能においては、珪肺症患者では低下していたことを報告した。この事と関連して、珪肺症患者のTreg分画では、真のTreg細胞は減少しており、これに換わって活性化したTeffが混入しているとの仮説をたて、その実証に取り組んでいる。これを裏付ける事実として、珪肺症患者のTregでは、健常人のTregに比較して、細胞表面のFasの発現が高度であり、シリカ曝露により活性化されたTeffやマクロファージから産生されたFas ligand により容易にアポトーシスが誘導されうること、これによりTreg分画での真のTreg細胞が減少しうる可能性を指摘した。(共同研究につき本人担当分抽出不可能) |