アライ サトエ
Satoe Arai
新井 理恵 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 形成外科学 職種 講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | ガラス片による上腕動脈穿通性損傷の治療経験 |
掲載誌名 | 正式名:日本手外科学会雑誌 ISSNコード:21854092/21881820 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本手外科学会 |
巻・号・頁 | 38(5),711-714頁 |
著者・共著者 | 原 啓之, 長谷川 健二郎, 難波 孝徳, 新井 理恵 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2022/02 |
概要 | ガラス片による上腕動脈穿通性損傷の症例を経験したので報告する.症例は77歳,男性で,転倒しガラス戸に左上肢を突っ込み受傷した.来院時所見では,左肘関節屈側に1cmの刺創を認め,ガラス片が皮下に迷入していた.動脈性出血は認めなかった.橈骨動脈の触知は減弱していたが可能だった.造影CT検査では血管のわずかな不正と造影剤の少量の血管外漏出を認めたが,血管の途絶は認めなかった.術中所見では上腕動脈は2ヶ所穴が開いていたものの連続性は保たれていた.ガラス片による穿通性損傷と考えられた.治療は損傷部位を切除し端々吻合を行った.術後の経過は良好で機能障害なく治癒した.刺創で動脈の途絶を認めない場合は穿通性損傷を念頭に置く必要がある.(著者抄録) |
文献番号 | 2023044720 |