クヤマ ヒサコ   Hisako Kuyama
  久山 寿子
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 小児外科学
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 胎児MRIで臍帯嚢胞を認めた尿膜管開存症の1例
掲載誌名 正式名:日本小児外科学会雑誌
ISSNコード:0288609X
巻・号・頁 48(6),961-964頁
著者・共著者 納所 洋, 植村 貞繁, 牟田 裕紀, 久山 寿子, 山本 真弓, 吉田 篤史, 渡部 茂
発行年月 2012/10
概要 尿膜管開存症は臍帯嚢胞や臍帯浮腫との関連がみられる稀な先天異常である。胎児MRIで臍帯嚢胞及び臍帯浮腫を認めた尿膜管開存症の1例を経験したので報告する。症例は胎母23週の出生前超音波検査で臍帯嚢胞を指摘された。嚢胞は徐々に増大し、臍帯浮腫が顕著となった。胎生35週の時点で胎児MRIを行ったが、臍帯に3つの嚢胞と著明な浮腫を認めた。38週2日に帝王切開で出生した。臍帯嚢胞及び浮腫に加え、臍帯基部から粘膜様組織が観察された。膀胱造影で尿膜管開存症が明らかとなった。生後13日に尿膜管摘出術を行い、術後経過は問題なかった。胎児期より臍帯に異常を認めることがあるため、臍帯嚢胞や臍帯浮腫がみられたときには尿膜管開存症を疑って検査をすすめることが重要である。