エンドウ シュンジ   Shunji Endo
  遠藤 俊治
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 急性虫垂炎術後にgoblet cell carcinoidと診断され腹腔鏡下に追加切除を行った1例
掲載誌名 正式名:日本外科系連合学会誌
ISSNコード:03857883/18829112
掲載区分国内
出版社 日本外科系連合学会
巻・号・頁 43(6),1078-1083頁
著者・共著者 上田 正射, 池永 雅一, 太田 勝也, 岡本 明之, 知念 良直, 板倉 弘明, 加藤 亮, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 遠藤 俊治, 千原 剛, 山田 晃正
発行年月 2018/12
概要 症例は50歳代の男性で,既往歴として11歳時に側頭部腫瘍に対する摘出術がある.発熱と腹痛,嘔吐を主訴に当院救急外来を受診した.来院時腹部所見で右下腹部の圧痛を認め,腹部造影CT検査では虫垂の著明な腫脹,周囲脂肪織の混濁を認めた.以上より急性虫垂炎と診断し緊急手術を施行した.病理組織学的所見では,虫垂根部に印環細胞に類似した粘液を含有する腫瘍細胞が孤立性に増殖し,免疫染色で神経内分泌マーカーに陽性を示したためgoblet cell carcinoid(GCC)と診断した.腫瘍細胞は壁全層に浸潤し,一部では漿膜面に露出しており,断端部陽性であった.リンパ節郭清も必要と考え,腹腔鏡補助下結腸右半切除術(D3郭清)を二期的に施行した.GCCは虫垂切除症例の0.05%とされ,集計例の検討では約半数で術前に虫垂炎と診断されている.今回,急性虫垂炎術後にGCCと診断され腹腔鏡下に追加切除を行った1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.(著者抄録)
文献番号 2019253707