エンドウ シュンジ   Shunji Endo
  遠藤 俊治
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 消化器外科学
   職種   准教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 大腸癌難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法
掲載誌名 正式名:癌と化学療法
ISSNコード:03850684
掲載区分国内
出版社 (株)癌と化学療法社
巻・号・頁 44(12),1556-1558頁
著者・共著者 太田 勝也, 池永 雅一, 上田 正射, 岩城 隆二, 木下 多愛, 三嶋 恭子, 進藤 喜予, 知念 良直, 板倉 弘明, 高山 碩俊, 津田 雄二郎, 中島 慎介, 足立 真一, 遠藤 俊治, 山田 晃正
発行年月 2017/11
概要 大腸癌難治性腹水は症状のみならずADLを低下させ、化学療法を延期・中止を余儀なくさせる。当科では2014年より難治性腹水症例に対して腹水濾過濃縮再静注法(CART)を導入した。今回、2014年1月〜2017年1月までに大腸癌難治性腹水6例に対し、腹水濾過器はAHF-WMO、濃縮器はAHF-UP(旭化成メディカル株式会社)を使用したCARTを計12回施行した。男性2例、女性4例、年齢67〜89歳であった。原発巣は、直腸3例、横行結腸1例、下行結腸1例、盲腸1例であった。腹膜播種5例、肝転移症例は1例に認めた。全例に利尿剤が施行され、治療抵抗性であった。穿刺腹水量中央値は3,850(2,500〜10,000)mL、CART後経静脈還流量は485(400〜1,003)mLであり、濃縮率は7.5(5.7〜10.0)倍であった。CARTによる合併症は発熱が1例であった。CART前のperformance status(PS)はCART後に有意に改善し、食欲も改善した。1例で化学療法を再開することができた。当科で行った大腸癌難治性腹水症例に対するCARTは安全に施行できた。(著者抄録)
文献番号 2018260653