ナンバ トモコ   Nanba Tomoko
  難波 知子
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 健康体育学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 都道府県発行の食物アレルギー対応マニュアルにおける校内研修の内容分析
会議名 日本学校保健学会第65回学術集会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者高垣春乃,難波知子
発表年月日 2018/12/01
開催地
(都市, 国名)
大分県
学会抄録 日本学校保健学会第65回学術集会講演集 60(Suppl.),115 2018
概要 【目的】調布市食物アレルギー死亡事例(2012.12)の発生を受け設置された国の調査研究協力者会議の最終報告(2014.3)には,学校の設置者である教育委員会が今後取り組むべき内容として基本的な指針を示すことや研修の充実を図る内容が盛り込まれている.本研究は,都道府県(以降:県)発行のアレルギー対応指針(以降:マニュアル)における校内研修の内容を分析し,研修モデル開発の基礎資料を得ることを目的とした.<BR>【方法】2018年4月,ネット上で「47都道府県名&食物アレルギー&マニュアル」のキーワード検索を行い,校内研修の内容と方法の記述内容等を分析した.<BR>【結果と考察】マニュアルがネット上で確認できたのは38県(80.6%)であった.発行年度は,最終報告が出される2013年度末までが9県(19.1%),2014~2017年度が29県(61.7%)であった.これら29県の内,校内研修の内容が1頁以上記載(Avg.2.44)されていたのは18県(38.3%),1~3行が9県(19.1%),別刷事例集を発行及び記載無は各1県であった.ページを設けていた18県の内,文科省の示したアレルギー疾患対応資料(映像資料(DVD)とエピペン)を含んでいたのは14県(29.8%)あった.この内,12県(25.5%)は緊急時対応のシミュレーション研修方法や実践例の流れ(シナリオ)など,独自性の高い内容が加えられていた.<BR>【考察】研修内容はアナフィラキシー発症事例を想定した二次予防の方法であった.研修モデルには一次予防,三次予防の方法を加える必要性が示唆された.