ナカニシ カズオ   Kazuo Nakanishi
  中西 一夫
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 理学療法学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 非小細胞肺癌術後脊椎転移に対するリエゾン治療の取り組み
会議名 第54回日本肺癌学会中国・四国支部会
学会区分 地方会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎最相晋輔, 野島雄史, 前田愛, 沖田理貴, 清水克彦, 余田栄作, 中西一夫, 中田昌男
発表年月日 2015/07/03
開催地
(都市, 国名)
愛媛県松山市
概要 背景:再発NSCLC治療では病勢制御とQOL維持の両立が求められるが,脊椎転移とそれに伴う骨関連事象(SRE)はQOLに大きく影響する.
リエゾン治療:転移性脊椎腫瘍患者のQOL維持を目的とし,2014/1月より整形外科・放射線科・各診療科等でリエゾン治療チームを構成,SREリスク評価と局所治療の適応を検討している.
結果:2014/1~12月に呼吸器外科で治療した再発NSCLC 47例中14例に脊椎転移を認めた.リエゾン治療の対象は8例で,2例;脊椎安定術(minimally invasive spine stabilization:MISt)・放射線治療(RT)後に化学療法,1例;RT後に化学療法,5例;局所は経過観察で化学療法(3例;EGFR-TKI).リエゾン治療から3.2~10.8ヵ月(中央値6.6ヵ月)が経過し,重篤なSREはなく,全例がPS・ADL低下なく化学療法継続中である.
考察:化学療法の進歩と再発NSCLCの予後改善,脊椎安定術の低侵襲化,RTの精度向上に伴い,脊椎転移を早期診断して神経症状出現前に適切な局所治療を行う重要性は増している.一方,EGFR-TKI等高い治療効果が期待できる症例では局所を慎重に経過観察しつつ化学療法先行も可能で,各診療科間で連携して症例毎に治療戦略を構築することが重要である.