タケウチ マサキ
Takeuchi Masaki
竹内 雅貴 所属 川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 脊椎動物における初期発生システムの進化 ―原始的条鰭類ポリプテルスの知見から考察する― |
会議名 | 日本進化学会第13回大会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎竹内雅貴, 高橋麻衣子, 相沢慎一 |
発表年月日 | 2011/07/30 |
開催地 (都市, 国名) |
京都 |
概要 | 両生類胚は基本的に胚体外組織を持たず、全割により生じたすべての割球が三胚葉へ分化する。これは原索動物胚と共通で、脊椎動物における根幹的な初期発生 様式と考えられてきた。この考えに従えば、胚体外組織(卵黄細胞も含む)は、盤割化の過程に付随し何度か平行して獲得された事となる。一方、両生類胚における胚葉形成や体軸形成の分子機構には、母性に供給されるT-box転写因子VegTの機能や、母性Wntシグナルのターゲットであるhomeobox転写因子siamoisの機能など、その重要性にも拘らず他の脊椎動物でみられないシステムが存在する。
本発表では以上の点に注目しながら、条鰭類系統初期に分岐した硬骨魚:ポリプテルスの胚発生を紹介する。ポリプテルス胚は全割で発生し、両生類と非常によく似た様相を示す。しかしながら、VegT相同遺伝子は母性に発現せず、植物極側割球は内胚葉へ分化しない胚体外細胞集団となる。また、ツメガエル胚への過剰発現で完全二次軸を誘導できる因子として、ポリプテルスのsiamois関連遺伝子を単離し、機能解析を行っている。これらの解析結果をもとに、脊椎動物の初期発生とその分子機構の多様性を系統的に検証し、新たな視点を提案したい。 |