オノ シゲキ   Shigeki Ono
  小野 成紀
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脳神経外科学2
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 前交通動脈瘤に対する血管内治療
会議名 第34回日本脳卒中学会総会・第38回日本脳卒中の外科学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者西田あゆみ, 杉生憲志, 徳永浩司, 平松匡文, 菱川朋人, 小野成紀, 伊達勲
発表年月日 2009/03/21
開催地
(都市, 国名)
松江
概要 【序文】近年脳動脈瘤に対する血管内治療は広く認められるようになっており、前方循環の瘤に
対しても選択される機会は増加してきていると思われる。今回われわれが経験した、前交通動
脈瘤に対する血管内治療について報告する。【方法】2003 年1 月から2008 年5 月までの約5 年
半の間に当施設及び関連施設において血管内治療を行った脳動脈瘤のうち前交通動脈瘤を抜き
出し、治療数、治療戦略、治療成績等について検討した。【結果】期間内に34 症例の前交通動
脈瘤に対し35 回の血管内治療が施行されており、動脈瘤塞栓術の約1 割程度であった。男性
17 例、女性17 例で、平均年齢は70.1 才(40-97 才)、未破裂が10 例、くも膜下出血で発症した
ものが14 例であった。合併症は4 例に認められ、出血性が1 例、虚血性が2 例、無症候性が1
例に認められた。完全塞栓は16 例で得られ、9 例がネック残存、2 例が部分塞栓に終わっていた。
くも膜下出血で発症した84 歳女性及び未破裂の52 歳男性の2 症例ではコイルを安全に瘤内に
収めることができず、血管内治療を断念した。Adjunctive technique をもちいたものは5 例で、
他部位の塞栓術に比べ、頻度が少なかった。【考察】当施設では前交通動脈瘤に対しては基本的
に開頭術を行っているが、年齢や状態、患者さんの意思等により血管内治療を選択することも
ある。他の前方循環の瘤に比べ、破裂例・重症例が多いが、最近では未破裂例、軽症例も増加
している傾向であった。近年前交通動脈瘤に対しても積極的に血管内治療を行う施設は増加し
ていが、解剖学的理由から、内頸動脈や椎骨- 脳底動脈の瘤に比べ治療困難な症例も多い。デ
バイスの改良・手技の確立によって、より安全な治療を目指していく必要がある。