ヤマウチ アキラ   Akira Yamauchi
  山内 明
   所属   川崎医科大学  医学部 基礎医学 生化学
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 香料および香料組成物による新型コロナウィルスRBD-ヒトACE2結合阻害
会議名 第32回日本生体防御学会学術総会
主催者 日本生体防御学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者山内明、西村泰光、野見山謙太、森原亜弥、亀崎彩紗、五十嵐美香、依藤祐介、佐藤雪乃、栗林太
発表年月日 2021/09/07
開催地
(都市, 国名)
東京
学会抄録 第32回日本生体防御学会学術総会 講演抄録集 38
概要 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)ではパンデミックにより死者数および感染者数が増加しておりその対策は喫緊の課題である。ウィルスに対する有効な防御手段としてマスク着用、手洗い励行などが挙げられ、攻撃手段として抗ウィルス薬が開発されている。ヒトの免疫系はウィルスに対して防御(例えば中和抗体など)と攻撃(感染細胞の排除など)の両方の役割を担っており、ワクチンは現在最も効果的な生体防御機構の強化手段として活用されている。しかしながら、アナフィラキシーや強い副反応などにより、ワクチン接種が適応にならないあるいは相対的に不適応の例もみられている。また、俯瞰的に見てワクチンの供給の遅れや、入手ができない国や地域が存在していることが科学的思考の及ばないところで問題となっている。
 我々は、生活の中で広く用いられている香料に着目し、香料およびその組成物の中にCOVID-19の防御手段になるものがあるのではないかと考え、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質の受容体結合ドメイン(RBD)とその受容体であるヒトアンギオテンシン変換酵素(ACE)2の結合を阻害する物資をスクリーニングした。その結果、0.15%~0.5%(v/v)の濃度で、RBD-ACE2の結合を阻害する物質を複数見出した。これらの阻害物質は、従来型RBDのみならず、変異型RBD (L452R、E484K、N501YおよびN417N+E484K+N501Y)に対しても阻害効果があることが分かった。
 これらのRBD-ACE2結合阻害香料は、SARS-CoV-2の感染を抑制できる可能性があり、今後、細胞レベルおよび動物レベルでのタンパク質結合およびウィルス感染実験を行い、抗COVID-19の効果を確かめたいと考えている。
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