スギヤマ ヒトシ
  杉山 斉
   所属   川崎医療短期大学  教育部 医療介護福祉学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル 日本腎臓病総合レジストリー(J-RBR/J-KDR)2021年次報告と経過報告
会議名 第65回日本腎臓学会学術総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
発表者・共同発表者杉山 斉, 清水 章, 佐藤 博
発表年月日 2022/06/10
開催地
(都市, 国名)
神戸, 日本
学会抄録 日本腎臓学会誌 64(3),174 2022
概要 日本腎生検レジストリーJ-RBR(Japan Renal Biopsy Registry)は、2007年8月より腎病理診断標準化委員会において、UMIN-INDICEを利用して全国24施設で症例登録が開始された。日本全国の腎生検登録を目標に(Nationwide)インターネットを利用し(Web-based)前向きに(Prospective)登録を行うシステムである。日本腎臓病総合レジストリーJ-KDR(Japan Kidney Disease Registry)は、J-RBRを包含して非腎生検症例も含めた登録であり、2009年1月より学会評議員の施設に呼びかけを行い開始された。2021年12月現在、参加149施設、累積58,763例の登録がある。
J-RBR/J-KDRは、年次登録(横断研究、一次研究)に加えて、経年的な連続調査による独立した各個研究(縦断研究、二次研究)を行うことが可能な前向きコホート研究システムである。年次報告の内容は、当初CENに公表され、現在では腎臓病総合レジストリーレポート一覧として腎臓学会のホームページで会員に公開されている。二次研究において予後調査、治療や合併症に関する研究が進行している。2011年より開始した公募研究では、通算24課題が採択され、学術総会あるいはASN等で発表されている。これまでに25の学術論文がCENあるいは国際誌に掲載され、数報が投稿中の状況にある。
2018年1月に改定された新登録フォームでは、臨床診断と最終診断(主病名)の登録項目に変更され、一次登録で病理詳細分類の登録が可能となった。研究計画は2028年末まで延長されており、バーチャルスライドの登録が開始されている。本発表では2021年に登録されたJ-RBR/J-KDR症例の臨床診断、疾患分類を中心に、2022年上半期の登録状況、累積登録数と新規登録数推移、腎臓病総合レジストリーに関するデータ管理および利用規定、二次研究と公募研究の状況などの現状や、今後の課題等を含めて発表を行う。