ヤマウチ アキラ   Akira Yamauchi
  山内 明
   所属   川崎医科大学  医学部 基礎医学 生化学
   職種   教授
言語種別 日本語
発表タイトル THP-1細胞のM1マクロファージ様細胞への分化と動態解析
会議名 第53回日本免疫学会学術集会
主催者 日本免疫学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者山内明、岡本秀一郎、宮野 佳、西村泰光、池下榮之助、栗林 太
発表年月日 2024/12/03
国名 日本
開催地
(都市, 国名)
長崎
開催期間 2024/12/03~2024/12/05
概要 マクロファージは微生物や異物の排除に関わる他、腫瘍組織へ浸潤して免疫を制御する機能が知られている。本研究では、マクロファージの動態制御を基にしたスクリーニング系の構築のために、細胞株からのマクロファージ様細胞分化への方法の確立を試みた。
 ヒト急性単球性白血病細胞株THP-1を用いてケモカインMIP-1αへの細胞遊走を細胞動態解析装置TAXIScanで計測したところ、未分化では走化性はほとんど見られず、PMA(ホルボールエステル)、ATRA(all-transレチノイン酸), 活性化Vitamin Dの添加では遊走は不十分であった。さらに検討を重ね、Vitamin D、HDACインヒビター、GM-CSFを組み合わせることで、MIP-1αに対する明らかな遊走を示す細胞を誘導することができた。また分化誘導後の表面抗原解析では、CD14, CD80が陽性、CD163は陰性であり、生体防御機能の一つである活性酸素の産生が検出された。これらより、Vitamin D、HDACインヒビター、GM-CSFにて分化誘導した細胞株はM1マクロファージ様細胞であると考えられる。現在、分化後のマクロファージ系細胞を使用して走化性を制御する因子の探索を行っている。