ハヤシ ヤスコ
Kobayashi Yasuko
林 泰子 所属 川崎医療福祉大学 リハビリテーション学部 視能療法学科 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 重度視覚障害者への見え方アンケート |
会議名 | 第 24 回日本ロービジョン学会学術総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎植木 麻理, 田淵 昭雄, 萩原 実早子, 新井 三樹, 前田 征宏, 中柄 千明, 林 泰子, 正条 智広 |
発表年月日 | 2023/06/30 |
開催地 (都市, 国名) |
東京 |
開催期間 | 2023/06/30~2023/07/02 |
概要 | 【 目的 】重度視覚障害者の見えている視野残存部と見えなくなった欠損部の感じ方 を調べる。
【 対象と方法 】当該施設にてアンケートに同意した身体障害者手帳 1 級、2 級を取得 している重度視覚障害者 84 例。障害の主な原因疾患は緑内障 44 例、網膜色素変性症 20 例、増殖糖尿病網膜症 8 例、強度近視 6 例、網膜炎症疾患 5 例、その他 3 例。年齢 は 26 ~ 89 歳( 70 ± 10 歳 )、男性 39 例、女性 45 例。アンケートでは視野残存部と欠 損部の感じ方についてアンケートを行った。実際にはない光や色を感じる、モザイ クが見えるなどを幻視ありとした。結果を年代別、身体障害者手帳の等級、良い方 の視力や残存視野の面積、見えにくくなってからの年数についてχ二乗検定を用い て検討した。 【 結果 】視野欠損部の感じ方は 50 例で白っぽい、まぶしいと感じており、30 例で何 もない、4 例でわからないと答えた。幻視の自覚は 24 例であり、視野残存部で 11 例、 視野欠損部で 13 例自覚していた。幻視の出現は年代や見えにくくなってからの期間、 良い方の視力では有意差はなかったが、身体障害者手帳の等級が 1 級で有意に多く、 V 4 の残存視野面積の大きいもので有意に少なかった。 【 結論 】重度視覚障害者は視野欠損部を約 6 割で白っぽい、まぶしいと感じおり、約 3 割で幻視を自覚していた。幻視はより障害が強く、残存視野が小さい症例で多く出 現していた。 【 利益相反公表基準:該当 】 無 |