ヤマネ ヒロミチ
Hiromichi Yamane
山根 弘路 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 総合内科学4 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Ball valve syndrome を呈した平滑筋肉腫胃転移の1 例 |
会議名 | 第125回日本内科学会中国地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎宇治 恵美子, 越智 宣昭. 山根 弘路. 長﨑 泰有, 河原 辰由樹, 田岡 征高, 武田 考平, 中西 秀和, 河本 博文, 瀧川 奈義夫 |
発表年月日 | 2021/11/06 |
開催地 (都市, 国名) |
WEB開催 |
概要 | 2015 年7 月に左腋窩腫瘤の自覚を契機に平滑筋肉腫と診断, 広範囲切除術と放射線治療が施行された.2 年後に多発肺転移で再発し, 当科を紹介され化学療法を施行した.2020 年5 月に急性前骨髄球性白血病を発症したが, トレチノインにより白血病も安定していた.翌年1 月より食欲不振・心窩部痛を自覚し, 黒色便の出現と貧血進行を認めた.上部消化管内視鏡検査にて胃体部の有茎性ポリープが十二指腸球部へ嵌頓したball valve syndrome
であり, 病理学的に平滑筋肉腫の胃転移と診断した.内視鏡的に胃内へ還納したが, 2 か月後に症状が再燃し, CT にて増大した胃病変の十二指腸嵌頓を確認した.病変の増大により嵌頓の解除に難渋したが, 内視鏡的に病変の切除を行ったところ, 症状は劇的に改善し, 貧血の進行も治まった.【考察】胃内の腫瘤や粘膜が十二指腸に逸脱することで生じる心窩部痛・嘔気・嘔吐・腹満感などの状態をball valve syndrome と呼び, 胃癌での報告が多く, 平滑筋肉腫での報告は我々の検索した範囲では認められなかった.内視鏡的治療が有効であった平滑筋肉腫胃転移によるball valve syndrome を経験したので報告する. |