ヤマネ ヒロミチ   Hiromichi Yamane
  山根 弘路
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 総合内科学4
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル トラベクテジンが長期奏功しているFUS-CHOP 融合遺伝子陽性の粘液型脂肪肉腫
会議名 第125回日本内科学会中国地方会
学会区分 地方会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小坂 陽子, 宇治 恵美子, 武田 考平, 河原 辰由樹, 田岡 征高, 長﨑 泰有, 越智 宣昭, 中西 秀和, 山根 弘路, 瀧川 奈義夫
発表年月日 2021/11/06
開催地
(都市, 国名)
WEB開催
概要 【症例】72 歳, 男性【現病歴】2017 年9 月に左大腿原発粘液型脂肪肉腫と診断され, 術前放射線治療後に広範切除術が施行された.2018 年5 月に右大腿に再発し広範切除術が施行されたが, 6 ヶ月後に腹腔内・腋窩リンパ節および軟部組織に再発し,化学療法目的で当院を紹介された.トラベクテジンによる治療を行い8 サイクル後に部分奏効が得られ, 現在までに28 サイクルを施行し病変はほぼ消失している.有害事象はgrade 2 までの骨髄抑制とgrade 1 の肝機能障害のみで, 重篤な毒性は認められていない.本症例はFUS-CHOP 融合遺伝子が証明された.【考察】トラベクテジンはFUS-CHOP 蛋白の転写因子としての機能を阻害することが報告されており, 自験例のトラベクテジン著効の原因と推察している.粘液型脂肪肉腫におけるトラベクテジンの効果予測マーカーとして, FUS-CHOP 融合遺伝子の有用性が示唆された.