ヤマネ ヒロミチ
Hiromichi Yamane
山根 弘路 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 総合内科学4 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | Atezolizumab投与後に発症した血球貪食症候群に対してCBDCA+ETP療法によりコ ントロール良好となった1例 |
会議名 | 第59回日本肺癌学会中国・四国支部学術集会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎五藤 みづ帆, 田岡 征高, 宇治 恵美子, 武田 孝平, 小坂 陽子, 河原 辰由樹, 長﨑 泰有, 中川 望, 越智 宣昭, 中西 秀和, 山根 弘路, 瀧川 奈義夫 |
発表年月日 | 2021/08/08 |
開催地 (都市, 国名) |
岡山市 |
概要 | 【緒言】免疫チェックポイント阻害薬の特徴的毒性に免疫関連有害事象がある.血球貪食症候群 (hemophagocytic syndrome:HPS)は稀だが致死的となる.免疫関連有害事象のHPSのステロイ ド反応性は良好だが抵抗性の場合には追加の治療が必要である.【症例】67歳女性,右上葉肺腺癌 (cT4N3M1c,stage IVB,PD-L1 20%)であった.初回治療でCBDCA+nab-PTX+Atezolizumab療 法を開始した.投与後10日目より発熱や皮疹,意識障害が出現し,血液検査で肝機能障害,膵酵素上 昇,腎機能障害があり,髄液検査で髄膜炎,頭部MRI検査で脳炎の所見を認めた.18日目に血小板減 少が出現し,骨髄検査で組織球による血球の貪食像がありHPSと診断した.免疫チェックポイント阻 害薬投与後に多臓器障害が出現しており免疫関連有害事象と診断した.ステロイドパルス療法を2回 行うも血小板低下(最小値5000/µL)が遷延し39日目にCBDCA+ETP療法を施行した.開始後,血小 板は速やかに回復し,以降のがん薬物療法につなげることができた.【考察】ステロイド不応性の免疫 関連有害事象のHPSに対しては一次性HPSを参考に免疫抑制剤やETPが投与される.症例の集積に よる治療法の確立が待たれる. |