ヤマネ ヒロミチ
Hiromichi Yamane
山根 弘路 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 総合内科学4 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | COVID-19を契機に偶発的に診断され,肺癌との鑑別を要した肺非結核性抗酸菌症の一例 |
会議名 | 第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎砂田 有哉, 田岡 征高, 宇治 恵美子, 武田 孝平, 小坂 陽子, 河原 辰由樹, 長崎 泰有, 中川 望, 越智 宣昭, 中西 秀和, 山根 弘路, 瀧川 奈義夫 |
発表年月日 | 2021/08/08 |
開催地 (都市, 国名) |
岡山市 |
概要 | 胸部CTの普及に伴い偶発的に肺病変に遭遇することは珍しくない.COVID-19の胸部単純写真では 正常範囲でもCTでは肺炎を示す例が多く,偶発的に発見される肺病変が更に増加してくると予想さ れる.症例は63歳男性,現喫煙者(30本/日,43年間)であった.2021年2月に発熱,咽頭痛,食思不 振がありSARS-CoV-2抗原定量検査で陽性と診断され当院へ入院となった.入院時の胸部CTで全肺 野の肺気腫病変,両側下葉背側のすりガラス影,それらに加えて右上葉に空洞とスピキュラを伴う径 17mmの不整結節を認め肺癌を疑った.COVID-19は中等症IIであり,ファビピラビル,レムデシビル, デキサメタゾンで治療を行った.退院1ヶ月後の胸部CTでも両側下葉のすりガラス影は残存してお り,右上葉の結節は軽度増大していた.PPEを装着して気管支鏡を施行したところ,右下葉の気管支 肺胞洗浄ではSARS-CoV-2 PCR検査は陰性であり,右上葉結節の擦過・生検では抗酸菌塗抹染色陽性, 結核菌PCR検査陰性,悪性細胞は検出されず非乾酪性壊死の所見を認めたため,非結核性抗酸菌症と 診断した.COVID-19の時勢に沿った教訓的症例であり考察を加えて報告する. |