ヤマネ ヒロミチ   Hiromichi Yamane
  山根 弘路
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 総合内科学4
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル COVID-19感染症における重症化リスク因子の検討
会議名 第63回日本呼吸器学会中国・四国地方会
学会区分 地方会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎南 大輔, 瀧川 奈義夫, 越智 宣昭, 山根 弘路, 柴田 祐作, 中村 香葉, 村上 悦子, 宮原 信明, 岸野 大蔵
発表年月日 2021/08/08
開催地
(都市, 国名)
岡山市
概要 【方法】2020年12月から2021年3月までに姫路赤十字病院、ほそや医院で対応を行った11例の年齢、 性別、肺疾患、併存症、血清D-dimmer値、両上葉のすりガラス影、治療(シクレソニド(S)、ファ ビピラビル(F)、レムデシベル(R)、デキサメサゾン(D)、エノキサパリン(E))、退院/転院までの 期間、治療経過について後方視的に検討した。【結果】年齢中央値 76歳(範囲30-85)、男性6例、女性 5例、肺疾患は11例中COPD、間質性肺炎の合併1例、間質性肺炎のみ1例であった。併存症は11例 中4例で2型糖尿病、3例で高血圧、1例で高尿酸血症を認めた。血清D-dimmer値は0-5µg/mlが9例、 5-10µg/mlが1例、10µg/ml以上が1例であり、両上葉のすりガラス影を11例中6例で認めた。治療は 経過観察のみ1例、S+F 4例、S+D 1例、S+F+D 1例、S+R+D 2例、S+R+D+E 2例で退 院/転院までの期間中央値は10日(範囲3-22)であった。D-dimmer異常高値(283µg/ml)の1例と広範 囲なすりガラス影(両上葉を含む)1例は、人工呼吸管理を含めた集学的治療を行うも致死性の経過を たどった。【結語】血清D-dimmerの異常高値、広範囲な両上葉のすりガラス影は重症化リスク因子と なることが示唆された。