オオナル カズヒロ   Kazuhiro Onaru
  大成 和寛
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 脊椎・関節整形外科学
   職種   講師
言語種別 日本語
発表タイトル 成長期ラットの骨微細構造および骨強度に対する紅蔘の効果:運動負荷との比較
会議名 第37回日本骨形態計測学会
主催者 日本骨形態計測学会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎朱容仁, 曽根照喜, 大成和寛, 福永仁夫
発表年月日 2017/06/23
開催地
(都市, 国名)
大阪
学会抄録 日本骨形態計測学会誌 27(1),S123 2017
概要 「目的」本研究では、紅蔘投与が成長期ラットの骨構造及び骨強度に与える効果を検討し、運動負荷による変化と比較した。
「方法」10週齢のWistar系雄性ラットを安静群(CON)、紅蔘投与群(RG)、ジャンプ運動群(JUM)の3群に分けた。JUM群は、1日10回、週5日の頻度で、6週間のジャンプ運動を実施した。RG群には、1日100mg/kg、週5日の頻度で、紅蔘を6週間経口投与した。実験終了後、大腿骨遠位骨幹端領域の骨梁微細構造をマイクロCTにて撮像し、骨梁構造指標および骨密度を求めた。また、海綿骨部分を圧縮した場合の力学解析を有限要素法(TRI/3D-FEM)により実施した。
「結果」大腿骨骨幹端海綿骨の骨量、骨梁の厚さ、数、骨密度および骨強度は、JUM群がCON群およびRG群に比して、有意な高値を示した。一方、RG群は、CON群に比して、骨量および骨梁数が有意な高値を示した。
「結論」近年、紅蔘には卵巣摘出ラットの骨減少症を抑制する作用があるとの結果が報告されている。本研究により、紅蔘は成長期ラットの骨梁数の増加を介して骨量を増加させることが示唆された。一方、骨梁構造および骨密度はジャンプ運動による影響の方が大きく、成長期ラットでの紅蔘投与の効果はジャンプ運動ほど強力ではないと考えられた。