ヤマウチ アキラ
Akira Yamauchi
山内 明 所属 川崎医科大学 医学部 基礎医学 生化学 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | がん微小環境における酸化還元状態のリンパ行性転移への影響 |
会議名 | 川崎医科大学学術集会 |
主催者 | 川崎医学会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | 山内 明、山村 真弘、片瀬 直樹、栗林 太 |
発表年月日 | 2017/08/05 |
開催地 (都市, 国名) |
倉敷 |
学会抄録 | 川崎医学会誌 |
概要 | がん微小環境では、炎症による酸化ストレスが癌細胞の転移・浸潤に影響していると考えられるが、酸化ストレスとリンパ行性転移およびリンパ管新生との関係は不明である。研究代表者は、Oxford大学John Radcliffe HospitalのProf David Jacksonラボとの共同研究によりリンパ管内皮細胞の初代培養細胞の解析を進めてきた。本研究ではリンパ内皮細胞表面分子でありヒアルロン酸結合分子であるLYVE-1の酸化ストレス時の性状の解析、および、予後不良な癌の代表である膵癌の細胞株BxPC3の走化性とリンパ内皮細胞の関連性を評価した。
リンパ内皮細胞表面分子LYVE-1は、細胞表面上にホモダイマーとして存在しており、酸化ストレスによりモノマー:ダイマーの存在比がダイマーに傾くことが分かった。一方、リンパ内皮細胞培養上清あるいはリンパ内皮細胞そのものに対して、BxPC3細胞が強い走化性を示すことが分かり、癌のリンパ向性転移にリンパ内皮細胞が重要な役割を果たしていることが示唆された。 現在、酸化ストレス後のリンパ内皮細胞と癌細胞走化性の相互作用の解析を進めている。 |