ヒラツカ ジュンイチ   Junichi Hiratsuka
  平塚 純一
   所属   川崎医療福祉大学  医療技術学部 診療放射線技術学科
   職種   特任教授
言語種別 日本語
発表タイトル 乳癌多発脳転移再発に対して全脳再照射を行なった一例
会議名 日本放射線腫瘍学会 第27回学術大会
主催者 日本放射線腫瘍学会
学会区分 国際学会及び海外の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小西圭, 神谷伸彦, 釋舍竜司, 長瀬尚巳, 余田栄作, 平塚純一
発表年月日 2014/12/13
開催地
(都市, 国名)
横浜市
学会抄録 日本放射線腫瘍学会第27回学術大会報文集 345
概要 今回われわれは、全脳照射後に再増悪した多発脳転移に対し、再度の全脳照射を行い症状軽快が得られた1例を経験した。全脳再照射の報告は少ないので報告する。症例は44歳女性。41歳時左乳癌に対し術前化学療法+乳房温存療法を施行された(浸潤性乳管癌、pT2N1aM1(PUL)、ER(-)、PgR(-)、HER2(-))。42歳時、ふらつき・右半身不全麻痺を来たし多発脳転移が判明した。全脳照射37.5Gy/15回を施行し脳転移縮小・症状軽快を得たが、照射から1年3ヶ月後にふらつき・嘔気・嘔吐が再発し、MRIにて多発脳転移の再増悪を認めた。患者本人・家族の同意の下、20Gy/10回の全脳再照射を施行した結果、再度の症状軽減を得て、外来化学療法の継続が可能なまでに全身状態は改善した。全脳再照射から3ヶ月後に肺転移の増悪により永眠されたが、その間は脳症状の制御が可能であった。晩期有害事象のリスクはあるが、全脳照射後に再増悪した多発脳転移に対し、対症的な全脳再照射は有用と考えられた。