タキガワ シンヤ
Takigawa Shinya
瀧川 真也 所属 川崎医療福祉大学 医療福祉学部 臨床心理学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 対人援助職者のポジティブ・ネガティブ職業生活出来事に対する社会的共有行動の内容に関する予備的検討 |
会議名 | 岡山心理学会第62回大会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | ポスター掲示 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎森本寛訓, 瀧川真也, 黒田裕子, 稲田正文 |
発表年月日 | 2014/12/13 |
開催地 (都市, 国名) |
岡山 |
概要 | 本研究では,今夏に実施したポジティブ職業生活出来事(PWLE) とネガティブ職業生活出来事(NWLE) に対する対人援助職者の社会的共有行動に関する調査から一部の結果を報告して,その内容について検討を行う。なお,この研究では対人援助職者として看護師と介護福祉士および保育士を取り上げ,彼らの社会的共有行動を,PWLEとNWLEを伝える開示行動と,それらの開示行動を受ける応答行動に分けて調査した。調査結果から,特にPWLEの職員間の関係にまつわる出来事「職場スタッフ間で協力しあったこと。」と,NWLEの職場での役割に関する出来事「仕事に関してミスを起こしたこと。」は,開示,応答行動の両者で共通して最も高頻度に取り上げられた出来事であった。したがって,対人援助職者はふだんから職場スタッフ間で協力しあったことを職場で共有することでポジティブ感情を高め,また,仕事に関してミスを起こしたことを職場で共有することでネガティブ感情を軽減して,自身のメンタルヘルスを保持することが推測される。さらに今回の調査結果から,以上の開示,応答行動,つまり社会的共有行動は,様々な理由と方法で行われていることがわかった。今後,これらの理由と方法を詳細に整理することで,対人援助職者の社会的共有行動がどのような根拠をもとに,いかに実行されているか明らかになると考える。そして,この知見から社会的共有行動に着目した対人援助職者のメンタルヘルス保持の手法が導かれると思われる。 |