サイショウ シンスケ
Shinsuke Saisho
最相 晋輔 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 呼吸器外科学 職種 講師 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | FDG-PETで異常集積を認めた良性の肺内孤立性線維性腫瘍(Intrapulmonary solitary fibrous tumor)の1例 |
会議名 | 第53回日本肺癌学会中国四国支部会(研修医セッション) |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎原由佑子, 最相晋輔, 前田愛, 湯川拓郎, 沖田理貴, 清水克彦, 中田昌男, 鹿股直樹 |
発表年月日 | 2014/07/12 |
開催地 (都市, 国名) |
鳥取県米子市 |
概要 | 【背景】孤立性線維性腫瘍(Solitary fibrous tumor,以下SFT)の多くは胸膜より発生し,胸腔内に突出する有茎性腫瘍として見られる。胸膜以外にもあらゆる臓器に発生することが報告されているが,肺内SFTは比較的稀である。今回我々は,FDG-PETで異常集積を認めた良性の肺内SFTを経験したので報告する。【症例】66歳女性。乳癌術後の経過観察中に胸部異常陰影を指摘され,当科紹介となった。胸部CTにて左肺S1+2に9x8mmの境界明瞭な結節を認め,FDG-PETではSUVmaxが9.35の集積を認めた。乳癌単発性肺転移を疑い,胸腔鏡下左S1+2区域切除を施行した。摘出標本の肉眼的所見は,最大径9mmの境界明瞭な黄白色調の充実性結節で,胸膜との連続性はなかった。病理組織学的には,紡錘形細胞からなる病変で,storiform patternが見られ,CD34・CD10は陽性で,Ki-67 indexは5.8%であった。壊死はなく,核分裂像は10高倍視野に1個であった。核分裂像が少ないことから良性肺内SFTと診断した。【結語】本症例は良性であるにもかかわらずFDG-PETで高い集積を認めた肺内SFTという興味深い症例であった。 |