クマノ イチロウ   Ichiro Kumano
  熊野 一郎
   所属   川崎医療短期大学  教育部 看護学科
   職種   准教授
言語種別 日本語
発表タイトル ウサギ顎下腺の導管上皮細胞におけるアクチンとケラチンによるゴルジ装置の支持
会議名 第105回日本解剖学会総会
学会区分 全国規模の学会
発表形式 ポスター掲示
講演区分 一般
発表者・共同発表者◎小川千鶴,岩月宏彦,佐々木和信,熊野一郎
発表年月日 2000/03/29
開催地
(都市, 国名)
横浜
学会抄録 解剖学雑誌 75(1),88 2000
概要 ウサギ顎下腺の導管上皮細胞において,その核上部にケラチン(サイトケラチン)が径約1μmの球状のカゴ状構造を形成する(第104回解剖学会総会で報告).本研究は核上部カゴ状構造のフィラメント組成を明らかにする事を目的とする.白色ウサギ成獣の顎下腺を使用し,はじめにパラフィン切片で15種のケラチン(ケラチン2e,3,4,5/8,6,7,8,10,13,14,16,17,18,19,20)とα−チューブリンおよびアクチンをモノクローナル抗体を用い,ABC法で免疫染色した.次いで超微免疫組織化学観察のため,4%パラフォルムアルデヒド,0.1%グルタールアルデヒド混合液で固定した顎下腺をマイクロスライサーで厚さ35 μmに薄切し,免疫染色後,4酸化オスミウムで後固定しエポン包埋した.各フィラメントのうち,特にケラチン8と14およびアクチンが円柱細胞核上部のカゴ状構造に局在し,電顕レベルでカゴ状構造の内部に彎曲した小嚢,小胞と空胞からなるゴルジ装置が確認できた.ウサギ顎下腺の導管円柱細胞ではケラチン8と14から成るケラチンフィラメントとアクチンフィラメントが共同でゴルジ装置を囲み,その支持や形態維持に関与すると考えられる.