マナベ ノリアキ
Noriaki Manabe
眞部 紀明 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 検査診断学(内視鏡・超音波) 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | 膵重複癌の1例 |
会議名 | 日本超音波医学会第44回中国地方会学術集会 第7回中国地方会講習会 |
学会区分 | 地方会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎山下都, 畠二郎, 竹之内陽子, 中武恵子, 谷口真由美, 小島健次, 高田珠子, 眞部紀明, 今村祐志, 蓮尾英明 |
発表年月日 | 2008/09/20 |
開催地 (都市, 国名) |
倉敷 |
学会抄録 | 超音波医学 36(1),93 2009 日本超音波医学会第44回中国地方会学術集会 第7回中国地方会講習会 プログラム・抄録集 25 |
概要 | 症例は60歳代女性。満腹感および食欲低下の精査目的で施行された造影CT検査で、膵頭部に腫瘍を指摘された。超音波検査では、頭部に26×20mm大、体部に約15mm大の境界不明瞭、輪郭不整な低エコー腫瘍を認め、尾側膵管は数珠状に拡張していた。カラードプラではいずれも明らかな血流は認めなかった。ソナゾイドを用いた造影超音波では、頭部の腫瘍は辺縁を中心に腫瘍血管がみられ、中心部にはほとんど染影はみられなかった。また、体部の腫瘍は動脈相で膵実質とほぼ等しい染影がみられ、後期相では早期に染影が消失した。膵癌と術前診断され、膵全摘術が施行された。病理組織学的所見では、腫瘍はともに浸潤性膵管癌と診断されたが、頭部腫瘍すぐ尾側に9mm大の多房性嚢胞性腫瘤が存在し、IPMAと診断された。IPMNは癌の合併頻度が高いため、膵全体の注意深い観察が重要であると思われた。 |