ヨシダ カズヒロ
Kazuhiro Yoshida
吉田 和弘 所属 川崎医科大学 医学部 臨床医学 総合外科学 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発表タイトル | IVR下に上腸間膜動脈血栓除去・ステント留置を行い救命しえた腹腔内多発動脈血栓症の1例 |
会議名 | 第48回 日本腹部救急医学会総会 |
学会区分 | 全国規模の学会 |
発表形式 | 口頭 |
講演区分 | 一般 |
発表者・共同発表者 | ◎繁光薫, 山田貴子, 木下真一郎, 高岡宗徳, 深澤拓也, 林次郎, 吉田和弘, 森田一郎, 猶本良夫, 松井裕輔, 三村秀文 |
発表年月日 | 2012/03/14 |
開催地 (都市, 国名) |
金沢 |
学会抄録 | 日本腹部救急医学会雑誌 32(2) |
概要 | 症例は74歳男性。腹部CTにて上腸間膜動脈・腹腔動脈・脾動脈本幹・両腎動脈・右肝動脈後区域枝に血栓を認め、緊急血管造影を施行、下腸間膜動脈から左結腸動脈と中結腸動脈の吻合を介して上腸間膜動脈が造影され、ここから総肝動脈の血流は維持されていたが、回結腸動脈末梢の描出は不良であった。上腸間膜動脈内血栓を吸引除去し、バルーン拡張を行い、ステントを留置した。カテーテルを上腸間膜内に留置しウロキナーゼ持続動注を行い、末梢よりヘパリン10000単位/日持続静注を行った。翌日造影CTにて上腸間膜動脈の開存および門脈血流の増加を認め、小腸の造影効果も全体に保たれていた。以後徐々に全身状態は改善、軽快退院した。多発する腹部動脈血栓症に対し、IVR下の治療は血行動態の把握・臓器機能の温存が可能であり有用である。 |