スギヤマ ヒトシ
杉山 斉 所属 川崎医療短期大学 教育部 医療介護福祉学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
種別 | 部分執筆 |
表題 | 慢性腎不全Ⅲ腹膜透析 |
書名 | わかりやすい内科学 |
ISBNコード | 9784830620676 |
編者名 | 井村裕夫 |
版・巻・頁 | 5,1,798-802頁 |
総ページ数 | 966 |
出版社 | 文光堂 |
出版地 (都市, 国名) | 東京, 国名 |
著者・共著者 | 杉山 斉 |
発行年月 | 2023/01/09 |
概要 | 透析導入にあたっては、適切な医療情報を患者本人や家族、保護者、介護者に対して行うことが重要である。腹膜透析を含む末期腎不全の腎代替療法に関する情報提供は医師のみならず、看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床工学技士などを含めた複数職種によるチームで行う。導入前患者教育を行い、可能な限り計画的導入を行い、緊急導入は避ける。導入後は、透析効率すなわち尿素Kt/Vによる溶質除去と体液状態の確認により適正透析が行われているか常に評価する。ブドウ糖負荷と蛋白喪失による栄養障害を起こさないよう栄養指導や栄養状態評価を組み込む。腹膜平衡試験により腹膜機能の定期的評価(導入期、6ヶ月~1年毎)を行い、腹膜機能低下(限外濾過不全と腹膜透過性の亢進)が疑われる場合は治療法の変更を検討する。経過中は腹膜炎などの感染症を起こさないように注意し、腹膜透析の利点である残存腎機能を保持しながら管理を行うことが重要である。 |