タケイ ナオコ
Naoko Takei
武井 直子 所属 川崎医科大学 医学部 応用医学 衛生学 職種 講師 |
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言語種別 | 英語 |
種別 | 部分執筆 |
単著/共著の別 | 共著 |
書名 | Autoimmune Disorders: Symptoms, Diagnosis and Treatment. |
ISBNコード | 978-1-61761-698-3 |
編者名 | Maria E. Petro |
版・巻・頁 | pp.293-301 |
出版社 | Nova Science Publishers |
出版地 (都市, 国名) | Hauppauge, NY |
著者・共著者 | Hayashi H, Nishimura Y, Hyodoh F, Maeda M, Kumagai N, Miura Y, Kusaka M, Uragami K, Otsuki T. |
発行年月 | 2011 |
概要 | シリカ曝露により、肺線維症等の呼吸器障害だけでなく自己免疫疾患を含めた免疫異常を惹起することが知られている。自己免疫疾患の発症には、自己反応性T細胞が関与しているとされており、我々は、そのT細胞の延命を助長する因子が珪肺症の患者では健常人に比し有意に高く産生されている事を報告した。さらに、自己反応性T細胞の働きを抑制し自己免疫疾患の発症を防止しているとされる制御性T細胞(regulatory T cell;Treg)に関して検討し、末梢血のTreg分画(CD4+25+)の比率は珪肺症と健常人との間で差異はないが、その機能においては、珪肺症患者では有意に低下していた事を報告した。この事と関連して、珪肺症患者のTreg分画では、真のTreg細胞は減少しており、これに換わって活性化したTeffが混入しているとの仮説を立て、その実証に取り組んでいる。これを裏付ける事として、珪肺症患者のTregでは、健常人のTregに比較して、細胞表面のFasの発現が高度であり、シリカ曝露により活性化されたTeffやマクロファージから産生されたFas ligandにより容易にTregのアポトーシスが誘導されるうること、これによりTreg分画での真のTreg細胞が減少しうることを指摘した。(共同研究につき本人担当分抽出不可能) |