マスダ ヨシキ   Yoshiki Masuda
  益田 芳樹
   所属   川崎医療福祉大学  医療福祉学部 臨床心理学科
   職種   特任教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 淡水海綿ヌマカイメンの緑色の芽球の電子顕微鏡的観察
掲載誌名 正式名:川崎医学会誌 一般教養篇
ISSNコード:03865398
巻・号・頁 9,71-79頁
著者・共著者 益田芳樹, 佐藤國康, 松本邦夫
発行年月 1983/12
概要 著者らは電子顕微鏡を用いて淡水海綿の一種ヌマカイメンの緑色の芽球を観察した。芽球殻は薄く芽球内膜だけからなるものが多く、芽球口孔の表面にはいくつかの窪みがみられる。芽球内には多くの貯蔵細胞がつまっている。貯蔵細胞は多くの電子密度の高い大きな顆粒を含む。それらの大きな顆粒は形から球形の顆粒、だ円形の顆粒、凸レンズ状の顆粒(卵黄小板)の3つに分けられる。球形の顆粒は多くの脂肪小滴や粗面小胞体を含む。だ円形の顆粒には2型あり、いくつかの脂肪小滴や小さな粗面小胞体を含む型と、顆粒の中心部にグリコーゲン顆粒をその周辺にミトコンドリアや小さな粗面小胞体を含む型である。凸レンズ状の顆粒(卵黄小板)は、ほとんど脂肪小滴を含まない。球形の顆粒とだ円形の顆粒は未完成な卵黄小板の形であると考えられる。
以上の観察結果より、緑色の芽球は芽球形成の途中の段階で越冬に入っていることがわかった。
貯蔵細胞の空胞内には共生藻(クロレラ)が存在しているが分裂中のクロレラはみられず休眠中であると考えられる。いくつかのクロレラはだ円形の顆粒にとりこまれているが、クロレラの構造は貯蔵細胞の空胞内にみられるものとよく似ている。したがってこれらのクロレラはだ円形の顆粒内に消化されずに残っていると考えられる。