フジワラ アツシ   Atsushi Fujiwara
  藤原 篤之
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 視能療法学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 光学式眼軸長測定装置OA-2000とOA-1000の比較
掲載誌名 正式名:日本視能訓練士協会誌
ISSNコード:03875172/18839215
掲載区分国内
出版社 (公社)日本視能訓練士協会
巻・号・頁 46,99-105頁
著者・共著者 稲垣 明日香, 後藤 保人, 藤原 篤之, 金永 圭祐, 坂手 澪, 白神 史雄
発行年月 2017/12
概要 【目的】2機種の光学式眼軸長測定装置を用いて、測定精度を比較検討した。さらに、眼軸長測定時に影響を及ぼす因子について検討した。【対象及び方法】矯正視力1.0以上を有する健常成人29名29眼(男性:12眼、女性:17眼)である。対象の平均年齢は27.62±5.15歳であった。眼軸長測定はTOMEY社のOA-2000とOA-1000を用いて行った。眼軸長は各機器の有水晶体眼モードにより連続5回の同日測定を行った。そして、解析は各機器における再現性と、変動係数(CV)を用いて測定値の安定性について検討した。【結果】平均等価球面度数は-4.58±2.91D、平均眼圧は13.31±2.26mmHg、平均角膜厚は527.31±24.92μmであった。平均眼軸長は、OA-2000で25.11±1.22mm、OA-1000で25.05±1.22mmであった。各機器を用いて連続5回の測定から得られた値は、有意差はなく高い再現性を示した(OA-2000:p=0.95、OA-1000:p=0.92、ANOVA)。測定値の安定性を検討した結果、OA-2000の平均CVは0.0002±0.0003、OA-1000は0.0005±0.0006で、OA-2000において有意に低い値を示した(p<0.01、Wilcoxon符号順位検定)。眼軸長測定時に影響を及ぼす因子(年齢、等価球面度数、眼圧、角膜厚)について重回帰分析にて検討した結果、影響を及ぼす明らかな因子はなかった。【結論】今回、OA-2000とOA-1000の2機種を用いて測定精度を検討した結果、再現性は差がないが、安定性はOA-2000において高い安定性を示していた。そして、眼軸長測定時に影響を及ぼす明らかな因子はなかった。(著者抄録)
文献番号 2018171224