フジワラ アツシ   Atsushi Fujiwara
  藤原 篤之
   所属   川崎医療福祉大学  リハビリテーション学部 視能療法学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 特発性黄斑円孔における円孔径、円孔底径の計測精度についての検討
掲載誌名 正式名:日本視能訓練士協会誌
ISSNコード:03875172/18839215
掲載区分国内
出版社 (公社)日本視能訓練士協会
巻・号・頁 45,71-77頁
著者・共著者 金永 圭祐, 藤原 篤之, 坂手 澪, 後藤 保人, 稲垣 明日香, 白神 史雄
発行年月 2016/12
概要 【目的】黄斑円孔において術前の円孔径、円孔底径を計測する事は術後の視機能を予測するうえで重要な因子とされている。今回、2種類の光干渉断層計(OCT)を用いて円孔径、円孔底径の計測精度を評価するとともに、計測に影響を与える因子について検討した。【方法】対象は平均年齢67.3±5.1歳の黄斑円孔20例20眼とした。OCTはDeep range imaging OCT(DRI、TOPCON社)、Spectralis OCT(HRA、Hidelberg社)を用いた。各機器で同一眼の水平断層像を撮影し、3名の検者によりキャリパーを用いて3回の円孔径、円孔底径の計測を行った。解析はχ2検定により検者間計測誤差を検討した。また円孔径、円孔底径の計測に影響を与える因子(年齢、等価球面度数、眼軸長)について重回帰分析により検討した。【結果】DRIで評価した円孔径の検者間計測誤差に差はなかった(P=0.64)。また円孔底径の検者間計測誤差にも差はなかった(P=0.79)。HRAで評価した円孔径の検者間計測誤差に差はなかった(P=0.93)。また円孔底径の検者間計測誤差にも差はなかった(P=0.51)。さらに円孔径、円孔底径の計測に影響を及ぼす因子はなかった。【結論】円孔径、円孔底径計測における検者間誤差はなく、キャリパーによる計測精度は高い再現性を示した。また円孔径、円孔底径の計測に影響を与える明らかな因子はなかった。(著者抄録)
文献番号 2017143526