ミオ クミエ
  見尾 久美恵
   所属   川崎医療短期大学  教育部 看護学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 『源氏物語』の「こは世に知らぬ」と定家の「今年は知らぬ」
掲載誌名 正式名:解釈
巻・号・頁 59(3・4),2-8頁
著者・共著者 見尾久美恵
発行年月 2013/04
概要 藤原定家が71歳で詠んだ歌「風の音の猶色まさる夕かなことしはしらぬ秋のこころを」と、『源氏物語』の「賢木」の巻の歌「あかつきの別れはいつも露けきをこは世に知らぬ秋の空かな」との類似に着目した。光源氏が六条御息所との長い離別を前に「こは世に知らぬ」という詞で別れの極みを表現した歌を受け、齢を重ねさまざまな別れを重ねてきた定家が、これまで経験したことのない秋に出会うであろうその予感を「ことしはしらぬ」という詞に凝縮し、今年の秋への格別の思いを表現したものとみることができた。