カトウ カツヤ   Katsuya Kato
  加藤 勝也
   所属   川崎医科大学  医学部 臨床医学 総合放射線医学
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 T2*強調 gradient echo法を用いたdynamic MRIによる腎機能評価に関する研究.
掲載誌名 正式名:岡山医学会雑誌
巻・号・頁 107(7.8),79-90頁
著者・共著者 加藤勝也
発行年月 1995/08
概要 MRIによる腎機能評価は様々な撮像法を用いてなされているが、今回、T2*強調gradient echo法によるdynamic MRI(以下丁2*dynamic MRI)を施行し、腎機能の定量的評価を試みた。
 ファントム実験に続いて、健常ボランティア10名にT2*強調gradient echo法によるdynamic MRI(以下丁2*dynamic MRI)を行い、その時間信号強度曲線を作成し、そこから独自のパラメータである、cortex decreased ratio(以下CDR)、medulla decreased ratio(以下MDR)を設定した。続いて腎機能障害が疑われ、Ccrが測定してある35例について、視覚的所見として、SE法丁1WIにおける髄質に比較した皮質の高信号(以下皮髄信号区別)の有無、T2*dynamic MRIにおける 1.Gd-DTPAの腎到達による皮質の信号低下(以下早期皮質信号低下)の有無 2.早期皮質信号低下後の髄質の信号低下(以下髄質信号低下)の有無 3.皮質から髄質への造影剤の濾過とともに信号が上昇した皮質の信号の再低下(以下皮質信号再低下)の有無について検討した。定量的検討として、CDR,MDR、に加え、従来より腎機能評価に有用であるとされているSE法T1WIの皮髄信号区別比(以下CMDR)の3つのパラメータと24時間クレアチニンクリアランス値(以下Ccr)との相関について比較検討した。早期皮質信号低下、髄質信号低下、皮質信号再低下は腎機能の低下とともに不明瞭になり高度腎機能障害症例においては、皮質、髄質の信号上昇を認めた。CDR,MDR,CMDRとCcrの相関係数はそれぞれが0.825、0.863、0.459(P<O,