タナカ シンイチ
Shinichi Tanaka
田中 慎一 所属 川崎医療福祉大学 医療技術学部 臨床検査学科 職種 講師 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | ホルマリン固定乳癌細胞セルブロックを用いたホルモン受容体およびHER2検査における固定時間の検討 |
掲載誌名 | 正式名:日本臨床細胞学会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 57(2),109-113頁 |
著者・共著者 | 岡本奈美,西村 理恵子,佐藤 正和,山本 珠美,田中 慎一,小嶋 健太 |
発行年月 | 2018/03/22 |
概要 | Abstract:目的:セルブロック検体を用いた乳癌受容体検査は、生検困難な検体で有用であり、今後広く日常的に行われると考えられる。組織検体についてはガイドラインによる推奨固定時間があるが、セルブロックに関する検討は行われていない。そこで、セルブロック検体の最適ホルマリン固定時間を検討した。方法:乳癌切除検体を対象とした。腫瘍部を穿刺吸引して細胞を採取し、10%緩衝ホルマリンで2~120時間固定を行った。固定後の細胞をセルブロック化し組織検体と同様の方法でER(10件)、PgR(10件)、HER2蛋白(21件)の免疫染色、HER2 DISH法(15件)を行った。ホルモン受容体は癌細胞100個中の陽性細胞数を用いて判定し、HER2蛋白とHER2 DISHはASCO/CAPのガイドラインに従い組織と同じ基準で判定した。成績:ER、PgRおよびHER2 DISHは、2~120時間の固定で染色性に影響は認められなかった。HER2蛋白は、6時間未満で3件、48時間を超える1件で染色性の低下を認めた。結論:セルブロックを用いた乳癌受容体検査におけるホルマリン固定時間は6時間以上48時間以内が望ましい。 |