ムシアキ マサカズ   Masakazu Mushiaki
  虫明 昌一
   所属   川崎医療福祉大学  医療福祉マネジメント学部 医療情報学科
   職種   講師
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 岡山県の医療機関におけるDPCデータを用いたICDコーディングの精度検証 肺炎の詳細不明コードの場合
掲載誌名 正式名:川崎医療福祉学会誌
ISSNコード:09174605
掲載区分国内
出版社 川崎医療福祉学会
巻・号・頁 33(1),135-145頁
著者・共著者 樫村 菜穂, 本野 勝己, 谷川 智宏, 大井 悠成, 虫明 昌一, 三田 岳彦, 片岡 浩巳, 大坂 卓, 小原 仁
発行年月 2023/08
概要 ICD-10コードとDPCコードの関係については,診療内容と不合致なICD-10コードの選択が議論となっており,ICD-10コードにおいては「詳細不明コード」(いわゆる「.9」)の選択が多い施設には診療報酬上のペナルティーが科せられている.また,DPC/PDPS対象施設の条件にも詳細不明コード付与割合が全退院患者数割合で10%以下が条件となっている.本研究では岡山県の医療機関から収集したDPCデータから「肺炎」症例を対象に「J18.9:肺炎,詳細不明」コード付与症例における様式1(患者属性や病態等の情報)データ入力項目とその関係性を明らかにすることを目的とする.先行研究においては「J18.9:肺炎,詳細不明」コードの使用が減少していることが報告されていたが,本研究の検証では「J15.9:細菌性肺炎,詳細不明」など,他の詳細不明コードに分散されている可能性が示唆された.DPCデータにおける様式1には,肺炎患者の詳細な症状評価のデータは収載されているが,詳細不明コードを解消するための評価データの収載は無かった.また,Fファイイルデータ(行為明細情報)から入院時の検査実施項目の抽出は可能であるが,その検査所見についてはDPCデータのみでは不明である.今後はこれらのデータセットにも,ある程度の臨床的な所見情報の収載の検討が必要である.(著者抄録)
文献番号 2024009192